あれから一週間。
あっという間に地元の花火大会当日が来てしまった。
けっきょく、俺は碧斗に誰と行くのか聞けないままこの日がやってきてしまった。
当然、碧斗が無理なら一緒に行ける人はいないわけで……俺はひとり、薄暗くなった自分の部屋のベッドの上で体育座りをしている。
うう……なんて、さみしいんだ。
せっかく彼氏が出来たっていうのに、なんで一人ぼっちで過ごさねぇといけねーんだよ!
「はぁ……」
こんな気持ちになるなら、意地でも聞いておけば良かった……。
愛情表現するって言ってくれたから、大丈夫だって安心してたのもあるし、あんまり疑いたくないっていうのもあった。
でもいざ当日になると、気になって仕方ねぇ……!
普通カップルならこういうイベントごとは大事にしないとダメなんじゃねぇの?
あいつ、釣った魚にエサやらないタイプだな!
そういうやつは嫌いだ!
ふんっなんて思いながらも、女の子だったらどうしようと不安になる。
あいつに限ってないか……?
でも碧斗はめちゃくちゃモテるし……。


