ノリで付き合っただけなのに、別れてくれなくて詰んでる


「本当、好きな人にそれされたら冷めるわ~」
「うぐっ……!」

俺の心に刃が突き刺さる。

「碧斗は本気なんだよ。ずっとお前のことだけ見てたのに」
「それは、だって……」

前から好きなんて知らなかったし。

「碧斗が可哀想になってくるよ」

はぁとため息をつく悠馬。

「そんなに言うことねぇだろ!」

俺が反抗するように言うと、一樹が言った。

「お前は知らないかもしれないけど、碧斗はさ、甘いのも好きじゃないのに凪に合わせてパフェに行ったり、凪が好きだからって漫画買ったりしてたんだよ?」
「えっ」

っていうかパフェって……。

「碧斗は甘いの好きだろ」
「「苦手だけど?」」

ふたりの声がハモった。

「う、ウソだろ……じゃあ俺に合わせて?」
「そうだって言ってんじゃん」

俺に合わせてあんな甘い巨大パフェ食べてたのか……!?
苦手なのに?俺、何度も付き合わせたよな?

な、なんだよそれ……。

「それだけじゃないでしょ?凪が困った時、誰が助けてくれてたの?凪が好きになれないとか、そういうのは仕方のないことだと思う。でもね、そうやって真剣に思ってくれてる人のこと、傷つけたらダメなんだよ」

悠馬の言葉に、俺はなにも言い返せなかった。