上目遣いで恐る恐るこちらの反応を窺ってくる隼人。
その姿を見て、俺は息を呑んだ。
なっ……。
これはどういう意味で誘ってるんだ?
何か意味があるのか?それとも普通に友達として?
バイト仲間として?
昨日の今日だよな。
何度だって口説くとかアピールするとか言われたのは……。
俺が警戒して黙り込んでいると、隼人はバツが悪そうに頭をかいた。
「俺、家帰っても何もないし……一人で食うのもなーと思って。陽も一人暮らしだし、飯まだだろ?」
あっ、なんだ。
普通に飯誘ってきたってことか。
隼人の拍子抜けするくらい普通のトーンに、俺の張り詰めていた気が抜けた。
いやいや俺も考えすぎだよなー。
だって昨日は深夜のテンションつーか、お互いに忙しくておかしかったんだ。
変に身構えていた自分が恥ずかしい。
「……じゃあ行くか」
「やった!」
俺が言うと隼人はパァッと顔を輝かせた。
「ここの近くにラーメン屋があるんだ」
「ラーメンいいな」
こうして俺たちは近くのラーメン屋に向かった。

