「お前のこと、もう傷つけたくないし、変なすれ違いで別れるようなことにはなりたくない……お前が一番大事だから、ちゃんと向き合いたいんだ」
俺は、今までで一番の勇気を込めて告げた。
「隼人が好きだ」
ハッキリと伝えたのは初めてだと思う。
照れくさくてなかなか言えなくて誤魔化してしまう俺だけど、少しずつこうやって気持ちを伝えていけたらいいなって思ってる。
「……参ったな。そんなこと言われたら、もう返せないじゃん」
隼人は俺を抱きしめる腕に力を込めた。
「俺も。愛してるよ、陽」
甘い言葉と共に唇が塞がれる。
靴も脱がないままの玄関先で、俺たちは何度も口づけを交わした。

