バイト先に元カレがいるんだが、どうすりゃいい?


大人しくその隣に座る。 周囲を見渡すと美咲さんたちがニヤニヤとこちらを見ていた。 「ほんと仲良いよね~二人は」
冷やかされるような視線に俺は小さくなるしかない。

ほら、みろ。
美咲さんは勘が鋭いんだからな。

「とりあえず生の人ー!」
「はーい!」

ドリンクが運ばれてきて乾杯の声が響く。
みんな楽しそうに話していて、なんか……ちょっと感動した。

サークルはただの飲み会って感じだけど、バイト先の飲み会は頑張った仲間って感じでなんかいい!

料理が運ばれてくると各々みんな会話を楽しんでいた。
そして1時間ほどして先輩たちが出来上がってきた頃……。
美咲さんが悪酔いをしてきた。

「広瀬くんってさあ、ほんと肌綺麗だよね」

向かいに座っていた美咲さんが、頬杖をつきながら身を乗り出してくる。

「え、そうですか? 男なんで気にしたことないですけど……」
「いやいや白いしモチモチしてそう! ちょっと触らせてよ~」

美咲さんがふらりと手を伸ばしてくる。