彼の誕生日に、青いマグカップを選んだ。
 当日、彼からも同じ包み。開けた瞬間、全く同じマグが出てきた。
「ペアじゃん」
 そう言って笑った顔を、今でも覚えてる。
 そのカップを割ってしまって泣いていると、彼もカップを割ってみせた。
「よし、これでまたオソロで買える!」
 彼の笑顔が眩しかった。