渋谷さんの前で、また僕を下の名前で呼んだ。
今までは屋上で一緒にいるときだけだったはずなのに、やはり昨日から様子がおかしい。
「え、別に仲いいとかじゃないよ!? あっ否定すんのも変かも、ごめんウチ急に距離詰めすぎ!?」
「あ、いや、そういうわけでは」
「ていうかむしろそっちふたりだよ、ウチが休んでる間に急接近じゃんふたり! ほんとなにがあったん?」
渋谷さんの声のトーンは相変わらず高い。ただ、あえて明るく振る舞っている印象を受けた。渋谷さんと僕の関係から、僕と清永の関係に、空気を読むかのように話題の焦点を切り替えている。
それはもしかしたら、清永に対する渋谷さんなりの気遣いなのかもしれなくて、でも。
「……うるさい……」
ぞわ、と肌が粟立つ。
反射的に清永へ目を向ける。正確には、清永の首へ。
案の定、そこはくにゃりと曲がって、明らかに人とは異なる輪郭を描いていた。いつもより歪みがひどい。
僕以外の人の前でそれを見せるのは、絶対にまずい。
今までは屋上で一緒にいるときだけだったはずなのに、やはり昨日から様子がおかしい。
「え、別に仲いいとかじゃないよ!? あっ否定すんのも変かも、ごめんウチ急に距離詰めすぎ!?」
「あ、いや、そういうわけでは」
「ていうかむしろそっちふたりだよ、ウチが休んでる間に急接近じゃんふたり! ほんとなにがあったん?」
渋谷さんの声のトーンは相変わらず高い。ただ、あえて明るく振る舞っている印象を受けた。渋谷さんと僕の関係から、僕と清永の関係に、空気を読むかのように話題の焦点を切り替えている。
それはもしかしたら、清永に対する渋谷さんなりの気遣いなのかもしれなくて、でも。
「……うるさい……」
ぞわ、と肌が粟立つ。
反射的に清永へ目を向ける。正確には、清永の首へ。
案の定、そこはくにゃりと曲がって、明らかに人とは異なる輪郭を描いていた。いつもより歪みがひどい。
僕以外の人の前でそれを見せるのは、絶対にまずい。



