ルークとビショップの実況

~陰の実況中継~
白均一の豪邸――雪の宮殿のごとき大邸宅。
しかし今夜、リビングルームの天井裏、換気ダクトの奥、見えない陰の位置に、二人の白い亡霊が潜んでいた。

実況席、天井裏・換気ダクト内(通称「白き監視塔」)
ルーク(哲学兵士/戦略参謀)
白い髪をダクトの埃で汚さぬよう慎重に固定。白銀太刀を膝に置き、炎の鞘をチラ見せしながら、戦略ノートにペンを走らせる。

「……朝のカンディル(レイモンド)、開始時刻07:00ジャスト。誤差0.3秒。完璧な義務遂行。ただ……」
ビショップ(神秘学者/軍医)
白銀チャージアックスを横に置き、精神波スキャナーを覗き込む。

「心拍数、交感神経活性……カンディルの感情排除率99.8%。しかし、0.2%の揺らぎが……ハンベルの笑顔に反応してる。条項4違反の芽、見逃せなくなったね」
ルーク(小声で)

「静粛に。白蟻(オジェ)の巡回ルートはまだ遠い。……さて、朝のルーチン、カンディルの冷徹世話、実況開始」

朝のルーチン、レイモンドの冷徹な世話(実況中継)
ルーク

「カンディル、トレイ持参。内容:ハンベリー実×12、プロテインシェイク300ml。栄養効率100%。無駄ゼロ。だが……」
ビショップ(ニヤリ)

「『喜ぶな。ただの義務だ』――名言ね。でも、眉の微動0.4mm。感心してた、あの幼体のタフさに。条項2『弱さは排除』に抵触しかけてる!」
ルーク

「庭へ移動。ランニング開始。……おお、ハンベル、息切れしながらも完走。カンディル、内心評価『予想外の耐久性』。記録更新」
ビショップ(密かに笑う)

「褒めないけど、次回の負荷を5%アップ予定。……ツンデレ警報、発令してるし、変すわぁ……」

午後のファッションタイム、八島の華麗な世話(実況中継)
ルーク(眉をひそめる)

「八島、登場。……フリル付きワイシャツ、白革靴ピカピカ。派手すぎ。戦略的意味ゼロ」
ビショップ(興奮)

「待って! 衣服変形能力発動! リボンが花火モードに! ハンベル、笑い転げてる! ……精神安定度+300%! これは……治療的効果!」
ルーク

「『お腹すいた? デザート作ろうか!』……キッチンへ移動。ハンベリーをムース化。……甘すぎ。だが、八島の孤独ホルモン値、下がってる」
ビショップ(ため息)

「寂しがり屋の世話焼き……条項4ギリギリ。でも、ハンベルが癒し源になってる。相互依存の芽、開花すんので無理っす★」

夕方の警護タイム、オジェの怜悧な世話(実況中継)
ルーク

「白蟻、登場。武装フル装備。……チェーンソー大斧『べフロール』、軽く一回転。威嚇効果200%。」
ビショップ

「巡回開始。……おっと、ハンベル転びそう! 白蟻、0.2秒で支える! 反射神経、神域。でも……」
ルーク

「『油断するな』と言いつつ、夕食メニューを栄養計算済み。……完璧なセキュリティ世話。ただ、『君のタフさに似ている』発言。条項2違反の可能性」
ビショップ(メモを取る)

「褒めてる、あれ。冷徹の仮面、ヒビ入ってる。……審問対象候補、追加」

夕食の席、三人揃う(実況クライマックス)
ルーク

「全世話役、集合。カンディル:無言。八島:賑やか。白蟻:監視。……完璧な三角形。しかし……」
ビショップ(爆笑寸前)

「ハンベル、『みんな変だけど優しいな』って! ……感情汚染率、急上昇! 条項4、条項2、条項1……全部ヤバい!」
ルーク(真顔)

「銀警察基本規則5カ条、全違反の危険。……だけど、作戦目的『ハンベル保護』は達成率120%。……例外適用、検討すべきかな」
ビショップ(ニヤリ)

「審問は後回し。今夜は……実況続行。ハンベル、ハンベリーを頰張りながら寝落ち。……おやすみぃ!」

エピローグ、天井裏の実況席
ルーク(ノートを閉じる)

「本日の評価:世話役三人、任務遂行率98%。感情汚染率……測定不能。次回監視、強化」
ビショップ(チャージアックスを肩に)

「白き沈黙の司策、次は夜の読書タイムのようです。……白蟻が影絵で物語再現するらしいとのことで……え?」
ルーク

「……静寂の詠唱、発動準備。ハンベルが起きぬよう、完全隠蔽。……あ、影が何だ?」
ビショップ(小声)

「白蟻が影絵でモノガタリツクル」
ルーク
「ヱ? モノガタリヲツクルト?」
ビショップ
「ソォ……」
白の豪邸は静寂に包まれる。
天井裏の二人は、白い亡霊のごとく、夜の監視を続ける。

おまけ
突然、モニターにオジェの顔がアップ。
「……実況してる奴ら、わかるぞ」
白蟻の冷徹な目がこちらを睨む。
ルーク
「ア…ナカノバーガー……」
ビショップ
「テメェモ…スケ…ヒーローズ……」
2人はモニターの前で気絶。