白城・東棟の訓練場。朝の陽光が芝生を金色に染める。その光の中で、朝日は白い訓練服の裾を翻し、パライタの前にしゃがみ込んだ。
「やっほ〜! パライタくん! 今日も僕と遊ぼうよ!」
青緑の髪が風に揺れた。少年は実験用の白衣を羽織ったまま、困ったように首を傾げる。
「……朝日さん、ここは訓練場ですよ?」
「だからこ・そ! 身体を動かさないと、頭ばっか疲れちゃうじゃん!」
朝日はにやりと笑い、少年の細い腕をつかんだ。鍛えられた体が軽々と彼を持ち上げると、少年は驚いた声を上げる。
「え、ちょ、ちょっと!?」
「よーし、まずは肩車でスタートだ!」
白い髪が朝日に透け、朝日が駆け出す。少年は慌ててその頭にしがみついた。風の中で海のような瞳がきらめき、思わず笑みがこぼれる。
「朝日さん、子供みたい……」
「子供でいいじゃん! パライタくんといると、僕、すっげー楽しいんだもん!」
朝日は訓練場をぐるぐると走り回った。笑い声が澄んだ朝の空に響く。やがて芝生に降ろされると、朝日はふいに正座して少年の前に向き直った。
「さて、次は……これ!」
差し出されたのは手作りのお弁当箱。蓋を開くと、
- ハート型のオムライス
- ウサギの形に切られたリンゴ
- そして「パライタくん♡」と書かれた小さな旗付きの唐揚げ
「……朝日さん、これ全部自分で?」
「もちろん! 昨日の夜、みんなが寝静まってからこっそり作ったんだ!」
少年は頬をわずかに染め、フォークを手に取る。朝日は期待に満ちた目で見つめた。
「どう?どう?」
「……美味しい」
「やったああああああああああああああ(以下略)!!!!!」
朝日は勢いよく飛び上がり、少年の頭をわしゃわしゃと撫でた。白い瞳が子犬のようにきらめき、嬉しさが隠せない。
「ねえ、パライタくん」
唐揚げを口に運ぶ少年に、朝日は少し真面目な声で言った。
「僕、寂しいの嫌いなんだ。パライタくんが笑ってくれると、心がぽかぽかする」
少年はフォークを置き、朝日の大きな手に自分の手を重ねる。
「俺も、朝日さんがいてくれるから、毎日が楽しいです」
朝日の顔がふっと明るくなった。白い髪がやわらかく少年の額に触れ、満面の笑みのまま抱きしめる。
「よーし! じゃあ午後は一緒に昼寝! 訓練場の隅っこに、秘密基地作ってあるから!」
「……またサボりですか?」
「愛情補給タイムだからね!」
芝生の上、朝日の腕の中で少年は小さく笑った。白城の上級保安官は、今日もやんちゃな優しさ全開で、パライタの面倒を見続けているのだった。
「やっほ〜! パライタくん! 今日も僕と遊ぼうよ!」
青緑の髪が風に揺れた。少年は実験用の白衣を羽織ったまま、困ったように首を傾げる。
「……朝日さん、ここは訓練場ですよ?」
「だからこ・そ! 身体を動かさないと、頭ばっか疲れちゃうじゃん!」
朝日はにやりと笑い、少年の細い腕をつかんだ。鍛えられた体が軽々と彼を持ち上げると、少年は驚いた声を上げる。
「え、ちょ、ちょっと!?」
「よーし、まずは肩車でスタートだ!」
白い髪が朝日に透け、朝日が駆け出す。少年は慌ててその頭にしがみついた。風の中で海のような瞳がきらめき、思わず笑みがこぼれる。
「朝日さん、子供みたい……」
「子供でいいじゃん! パライタくんといると、僕、すっげー楽しいんだもん!」
朝日は訓練場をぐるぐると走り回った。笑い声が澄んだ朝の空に響く。やがて芝生に降ろされると、朝日はふいに正座して少年の前に向き直った。
「さて、次は……これ!」
差し出されたのは手作りのお弁当箱。蓋を開くと、
- ハート型のオムライス
- ウサギの形に切られたリンゴ
- そして「パライタくん♡」と書かれた小さな旗付きの唐揚げ
「……朝日さん、これ全部自分で?」
「もちろん! 昨日の夜、みんなが寝静まってからこっそり作ったんだ!」
少年は頬をわずかに染め、フォークを手に取る。朝日は期待に満ちた目で見つめた。
「どう?どう?」
「……美味しい」
「やったああああああああああああああ(以下略)!!!!!」
朝日は勢いよく飛び上がり、少年の頭をわしゃわしゃと撫でた。白い瞳が子犬のようにきらめき、嬉しさが隠せない。
「ねえ、パライタくん」
唐揚げを口に運ぶ少年に、朝日は少し真面目な声で言った。
「僕、寂しいの嫌いなんだ。パライタくんが笑ってくれると、心がぽかぽかする」
少年はフォークを置き、朝日の大きな手に自分の手を重ねる。
「俺も、朝日さんがいてくれるから、毎日が楽しいです」
朝日の顔がふっと明るくなった。白い髪がやわらかく少年の額に触れ、満面の笑みのまま抱きしめる。
「よーし! じゃあ午後は一緒に昼寝! 訓練場の隅っこに、秘密基地作ってあるから!」
「……またサボりですか?」
「愛情補給タイムだからね!」
芝生の上、朝日の腕の中で少年は小さく笑った。白城の上級保安官は、今日もやんちゃな優しさ全開で、パライタの面倒を見続けているのだった。



