こんな簡単にうち来ていいのかよ。
俺に襲われたらどうすんの?
「……先輩、もしかして昨日のこと忘れられなかったんですか?」
「………言っとくけど、俺にはそういう経験ないから」
「舌出して」
急に変わる空気に、戸惑いながらも受け身の自分に驚く。
「……んっ……んんっ……」
「………可愛い、先輩」
「……もっと、……昇」
名前を呼んだ瞬間、俺に体重かけてきて、そっと昇に預けた体がマットレスに沈んだ。
昇に愛されたい、この欲望は、昇にしか満たせない。
ほかの人じゃだめなんだ、俺が興味持ったのは、昇だから。
────この文字が消える頃には、きっと愛を知っている。



