「……あ、裕太先輩!」
「おはよ」
「先輩、もう、名前消えちゃったんですね」
「昨日やっと消えたんだよ」
「…っ…ちょっと悲しいかも」
「帰り、うち来いよ…あ、予定あったらそっち行っていいけど」
「…いやいや、予定なんてないですあってもリスケします」
「いやあるならいいけど」
「行かせていただきます」
正直こいつじゃなくても良い………とは言えないな。
はっきり言うわ。
今の俺が興味持てるようになったのは、強引なのぼるが土足で踏み込んできて…って、悪口言ってるつもりはねぇけど。
でも事実じゃんか。
いいんだよ、別に。
多分、俺にはそういう人が身近にいなかったんだよ。
そういう人が欲しかったんだよきっと。
だから、家に呼んだんだ。
寂しかったのも事実。
こいつじゃなかったら、多分受け入れてない。



