「ふぁぁぁ…ねむ」
今日も俺は遅刻ギリギリで登校。
昨日の夜好きな深夜アニメ見てて、ふと気付いたら夜中3時でさすがに寝なきゃなぁと思って寝たけど。
あー、なんか課題また出されてたんだっけ。
また怒られんのだりーな。
「……あ、やっと来た、遅いです!」
「……ん?あ、やべ」
なんか昨日のやつに待ち伏せされててだりぃ。
「先輩、僕の名前どうですか?覚えました?」
「そうだよ、これさぁ、一人で変な気分になった時見てやる気失せんだよ、洗っても消えねぇし」
「……やっぱ、裕太先輩も男の子ですね。そういう気分になって僕の名前見て、そのままシちゃいました?」
そっと近づいてきて、俺の耳元でぶつぶつ呟くからこっちが困んだよ。
「…してねぇよ、ふざけんな」
「で、名前、覚えました?」
そうやってまた、俺の腕を隠すんだから、答えられるはずがない。
「…………」
「先輩が覚えるまで僕離れませんからね、あ、もうホームルーム始まっちゃいますよ、僕、優等生なんで先行きます!じゃ、またお昼に」
「ちっ……なんなんだよ……」
振り回しやがって。
って、お昼に来るのかよ。



