アディシェスまとめ

静かなカフェ。涼音はアイスコーヒーを、アディシェスはブラックコーヒーを注文した。

「お前、砂糖入れないのな」

「純粋な方が好みだ」

「……らしい」

涼音は氷をスプーンでかき混ぜる。

「なあ、アディシェス」

「何だ」

「お前は、俺のこと……どう思ってる?」

アディシェスは少し考えてから答えた。

「守るべき存在だ」

「……それだけ?」

「そして、共にいたい存在だ」

涼音の頬が赤くなる。

「意味、わかって言ってるのか?」

「理解している」

「…………っ」

涼音は顔を隠すようにコーヒーを飲む。

「お前、ずるい」

「何が?」

「そういうとこ」

アディシェスは静かに微笑む。それは、秩序の番人ではなく、一人の人間としての表情だった。