辺境食堂のスキル錬成記

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異世界(総合)19位(2025/10/10)

ファンタジー19位(2025/10/10)

異世界ファンタジー

辺境食堂のスキル錬成記
作品番号
1762412
最終更新
2025/10/09
総文字数
141,301
ページ数
2ページ
ステータス
完結
いいね数
162
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ファンタジー19位(2025/10/10)

辺境のギルドは、依頼よりも赤字が多かった。剣は鈍り、心は渇く。私が受け継いだのは、錆びた釜と欠けた器、そして“食べさせたい”という執念だけ。
まずは市場を歩く。安くて丈夫な豆、栄養のある内臓、香りの強い香草。火は弱くても、工夫は熱い。煮込む間に聞くのは、冒険者たちの失敗談と成功への渇き。
食堂の奥は小さな“錬成所”だ。ドロップ品の素材は洗い、乾かし、刻んで、料理と装備に分けて仕込む。スキルの連携も、台所で設計する。朝は炭水化物で素早さ、夜はたんぱく質で回復力。
一皿は作戦になる。大鍋のシチューは“同じ釜の飯”でチームをまとめ、香ばしい焼き物は士気を押し上げる。失敗続きの若者も、温かいスープ一杯で目の色が変わる。
今日も扉が鳴る。新しい依頼、新しい空腹、新しい仲間。私たちはつくり、食べ、強くなる。派手な魔法はないけれど、湯気の向こうにある“続ける力”こそ、世界を救う調味料だ。
あらすじ
壊れかけのギルドと、空っぽの台所。辺境に開いた小さな食堂は、素材とスキルを“調理”して強さに変える工房になった。栄養は士気、出汁は連帯、仕込みは作戦。一皿ずつ積み上げれば、冒険者は今日も立て直せる。食べることは、生き延びること。美味しいは、世界最強のバフ。る。

目次

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