白城の港は、朝の霧に包まれていた。この島国、白城は白い壁と砂漠の輝きに守られた要塞だ。サキマは港の端に立ち、白い髪を海風になびかせ、金色の瞳を遠くの水平線に据えていた。屈強な白人男性である彼は、元銀警官として数々の任務をこなしてきたが、白城の白の保安官として初めての派遣任務に、心臓が高鳴っていた。
「これが…僕の新しい戦いか……」
サキマは腰のホルスターに手をやり、白金色のリボルバーを確かめた。白城の掟――外部の脅威を討伐し、秩序を守る――を胸に、彼は小型の輸送船に乗り込んだ。
目的地は白城の外縁、砂漠の平原。そこに潜むロムルスを討伐せよ、という命令だった。ロムルスは屈強な褐色男性で、黒髪と灰色の瞳に狂信的な光を宿す教父。数百年の教団を率い、白城の拡大を阻む脅威だ。サキマは船の甲板で地図を広げ、拳を握った。
「無理せずやろう」
彼の心には、元銀警官としての熱血が蘇っていた。
船が砂漠の岸に着き、サキマは単独で平原に足を踏み入れた。太陽が容赦なく照りつけ、砂が熱波を立ち上らせる。遠くの岩陰から、灰色の瞳が光った。ロムルスが現れた。褐色の肌に黒いローブを纏い、手には二本のヌンチャクが握られている。
「出たなホモtheゲイ! 小説サイトが沢山あり過ぎるからって、よくも根絶やそうと思えたな!?」
ロムルスの声は低く、灰色の瞳がサキマを射抜いた。サキマは構えを取り、金色の瞳を燃やす。
「……は???」
戦いが始まった。ロムルスがヌンチャクを振り回し、鎖の音が砂漠の風を切り裂く。サキマはリボルバーを抜き、素早く後退しながら射撃した。パン! 弾丸がロムルスの肩を掠め、砂埃を舞い上げる。ロムルスは痛みをものともせず、ヌンチャクを鞭のように伸ばし、サキマの脚を狙った。鎖が空気を唸らせ、サキマのブーツを擦る。サキマは跳躍し、空中で体を捻ってカウンター射撃。弾丸がロムルスの鎖に絡みつき、一瞬の隙を作った。
「隙あり!」
サキマは地面に着地し、ダッシュで距離を詰めた。
ロムルスは灰色の瞳を細め、ヌンチャクを高速で回転させた。鎖が渦を巻き、砂を巻き上げてサキマを包囲する。サキマの視界が砂で曇る中、ヌンチャクの先端が彼の腹を抉ろうと迫る。サキマは本能的にリボルバーを捨て、両手で鎖を掴んだ。金属の冷たい感触が掌を焼くが、彼は耐え、引き寄せてロムルスの懐に入った。
「これでどうだ!」
サキマの拳がロムルスの顎を捉え、鈍い音が響く。ロムルスは後退し、口元から血を拭った。
「ノベマに謝れ!!!!」
ロムルスはヌンチャクを両手に持ち替え、連続攻撃を仕掛けた。鎖が左右から交互に襲い、サキマの体を鞭打つ。サキマの肩に鎖が当たり、肉が裂ける痛みが走った。血が滴り、砂に染みる。
「くっ……!」
サキマは歯を食いしばり、痛みを熱血に変えた。ロムルスの灰色の瞳に油断の色が浮かぶ瞬間、サキマは地面を蹴り、跳躍。空中でリボルバーを拾い、回転しながら連射した。弾丸がロムルスの鎖を絡め取り、動きを封じる。
ロムルスは鎖を振りほどこうと暴れたが、サキマは着地と同時に突進。拳と蹴りの連撃を浴びせ、ロムルスの胸を抉った。
「トドメだ!」
最後の拳がロムルスの顎を砕き、彼の体が砂に崩れ落ちた。灰色の瞳が虚ろになり、ヌンチャクが地面に転がる。サキマは息を荒げ、金色の瞳を勝利の輝きで満たした。
「……疲れた」
砂漠の風が血の匂いを運び去る中、サキマはロムルスの体を確かめ、無線で白城に報告した。
「討伐完了。……で、報告書作成っと!」
彼の心には、元銀警官の血が新たな白の保安官として燃えていた。白城の空に、太陽が沈みゆく。サキマの任務は、始まったばかりだった。