俺の幼馴染が陽キャのくせに重すぎる!

「律様、怖いです……」

 武は震えていた。
 律の不愉快そうに見える顔に怯えたのだろう。

「睨んでいるな」

 浩二もちらりと律の方を見て確認した。
 こちらは怯えていないが、不愉快そうだ。

「幼馴染が怒る理由は?」

「俺たちが騒いだからだろ。あと、怒ってねーよ。あれは拗ねてるだけだ」

「どう見ても怒っているだろ」

 浩二に責められる。

 ……本当のことなのに。

 律は感情が表情がでやすい。
 しかし、どうしても不愉快そうな顔をになってしまうため、誤解を受けやすいのだ。

「葵」

 律に声をかけられた。

 親衛隊たちは律の言葉を聞き逃すまいと聞き耳を立てている。

「帰るよ」

 律は用事が済んだのだろうか。

「わかった。じゃあな、二人とも! また明日!」

 葵は座っていた机から降りる。

 そして、すぐに律の元に向かう。律は鞄を持って歩き出していた。

「また明日」

「ばいばいです!」

 浩二と武は手を振って見送っていた。

 その後、教室で親衛隊たちがなにやら話し合いを始めていたものの、浩二も武も関わらないようにひっそりと教室から出て行ったため、詳細は不明である。