俺の幼馴染が陽キャのくせに重すぎる!

 ……天然だよな。

 なにも考えずに開けたのだろう。
 そういうところが浩二は好きなのかもしれない。

「しっかり読んで、しっかり断りなさい。相手の気持ちに応えられないのに、無視をするのはよくないです!」

「……毎日、送ってくる人だ」

「それは返事をしないからでしょう。一方的な文通でも始めるつもりですか? 違うでしょう? 女子と文通とか羨ましくて妬ましくて頭がキーってなりますけど!」

 武の言葉はおおむね正しい。

 しかし、途中から私情が入っていた。

 ……武も良いことを言うんだけどな。

 人気がでないのは見た目ではないだろう。

 見た目はかわいらしい方だ。大型犬のような性格も好きな人は好きなはずだ。

 ……頭が残念すぎる。

 女子から疎まれているのはテンションの高さとその独特な口調からだ。

 引かれているともいう。

「大山の頭が爆ぜたら大変だな」

「リア充爆発しろ! って爆ぜますよ!」

「それ、告白の返事をしても爆ぜてないか?」

 浩二の言葉に武は首を傾げた。

 なにを言っているのかわからないと言いたげな顔をしていた。

 ……浩二は武がかわいく見えるんだろうな。

 バカな子ほどかわいい。

 武はまさにそれだった。

「告白の返事はNOでしょう?」

 武は当然のように言った。

 ……好かれている自覚はないんだよな?

 武からそういった話は聞いたことがなかった。武が誰かを好きになっているのかもわからないものの、浩二が告白を断るのは当然のことのように考えていたようだ。それに対し、葵は呆れてしまった。

「浩二だって告白を受け入れる権利はあるんじゃねーの」

「ないですね! ないです!」

「なんでだよ。武が決めるなよな」

 葵の言葉に武は当然のように言い切った。

 ……どうして、そう思うんだろ。こいつ。

 それに対し、葵はツッコミを入れてしまう。