僕の生きる意味が何かと問われたら僕は「何もない」としか言い返せないだろう。
僕がこの世に存在しなくたって別に世界は何も変わらないし僕が死んだとして友達なんていないしたった二人の家族である社会人の兄・理人(まさと)と妹・星羅は悲しみもしないだろう。
そもそもどちらも母違いだ。家賃節約のために一緒に住んでいるようなものだ。
僕は「奇異」だから。そのことが知られてはいけない。そうしたら理人も星羅も僕から離れて行くはずだ。