ヒューマンドラマ
完
遠藤良二/著

- 作品番号
- 1760775
- 最終更新
- 2025/09/12
- 総文字数
- 8,147
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 0
こんなにも人の不幸が面白いとは思わなかった。人の死、いじめられている様子、失敗などなどいろいろある。こんな私はおかしいですか。いやいや、そんなことはないだろう。誰だって人の不幸に興味はあるはず。
でも、あまりにも酷い不幸だと逆に可哀想に思えるかもしれない。
大嫌いなやつの失恋したときのあの顔、ウケるんですけど。でも、私の大好きな夫が亡くなった時はきっと、誰かが私のことを笑っていただろう。ツケが回ってきたというか。そのとき、私は号泣した。あまりにも悲しくて、夜も眠れなかった。彼の死因は病気。肺がん。
私はいままで旦那に養ってもらってきた。でも、これからは自分の力で働いて生活していかなければならない。子どもは二人いる。その子たちのためにも働く。一姫二太郎と言うくらいのことがあって、上の子が女の子で、|弘子《ひろこ》といい、十一歳の小学五年生。下の子は男の子で、|幸助《こうすけ》といい、九歳の小学三年生。彼女たちのためにがんばらなければ。
でも、私に何ができるだろう。私の氏名は、|高井《たかい》こずえといい、三十八歳。葬儀はすでに終了していて、少しだけ落ち着きを取り戻してきている。でも、私はいまだに位牌をみると泣いてしまう。娘の弘子や、息子の幸助もたまに思い出すのか、グスングスンと鼻をならしながら泣いている。
でも、あまりにも酷い不幸だと逆に可哀想に思えるかもしれない。
大嫌いなやつの失恋したときのあの顔、ウケるんですけど。でも、私の大好きな夫が亡くなった時はきっと、誰かが私のことを笑っていただろう。ツケが回ってきたというか。そのとき、私は号泣した。あまりにも悲しくて、夜も眠れなかった。彼の死因は病気。肺がん。
私はいままで旦那に養ってもらってきた。でも、これからは自分の力で働いて生活していかなければならない。子どもは二人いる。その子たちのためにも働く。一姫二太郎と言うくらいのことがあって、上の子が女の子で、|弘子《ひろこ》といい、十一歳の小学五年生。下の子は男の子で、|幸助《こうすけ》といい、九歳の小学三年生。彼女たちのためにがんばらなければ。
でも、私に何ができるだろう。私の氏名は、|高井《たかい》こずえといい、三十八歳。葬儀はすでに終了していて、少しだけ落ち着きを取り戻してきている。でも、私はいまだに位牌をみると泣いてしまう。娘の弘子や、息子の幸助もたまに思い出すのか、グスングスンと鼻をならしながら泣いている。
- あらすじ
- こんなにも人の不幸が面白いとは思わなかった。人の死、いじめられている様子、失敗などなどいろいろある。こんな私はおかしいですか。いやいや、そんなことはないだろう。誰だって人の不幸に興味はあるはず。
でも、あまりにも酷い不幸だと逆に可哀想に思えるかもしれない。
大嫌いなやつの失恋したときのあの顔、ウケるんですけど。でも、私の大好きな夫が亡くなった時はきっと、誰かが私のことを笑っていただろう。
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