章8 コクマの冷徹(コクマの視点)

灰色のコートが、医療班の頭脳を象徴。変異白者、白い肌、白髪、白い瞳。知的で論理的、感情に乏しい弱点が、患者を「対象」として見る。
虚無感染者の治療中、ダアトが提案。
「非人道的実験を」
俺は頷く。
「必要な犠牲だ」
だが、ビナーの反対。
「心を無視するな!」

対立が、チームの誓約を鍛える。虚無の波が強まる中、冷徹さが救いとなるか?