章7 エイン=ソフの均衡(エイン=ソフの視点)

威厳と神秘を纏う俺、エイン=ソフ。褐色の肌、黒髪、灰色の瞳。王国の管理人として、一歩先を見据える。人間味を欠く弱点が、仲間に異質感を与える。
集まったチームに告げる。
「虚無は内なる敵。弱さを認め、誓約せよ」
ダアトとコクマの研究が、虚無の正体を暴く。人知を超えた存在――心の空洞。ティファレトの堕落が、皆の鏡だ。対立が深まる夜、癒しと武力の間で、均衡が試される。