章4 ゲブラーの裁き(ゲブラーの視点)

赤いピアスが耳朶で揺れ、黒神主の衣装が夜風に翻る。褐色の肌、黒髪、灰色の瞳。厳格と裁きの象徴、ゲブラー。正義感が強く、裏切りを許さない。柔軟性の欠如が、冷酷さを生む弱点。
街角で、虚無に侵された人間を捕らえる。「鞭」として、国法を執行。
「お前は均衡を乱した」
俺の声は鋭い。
ケセドが介入。
「待て、ゲブラー。慈悲を。赦しが救済だ」
青い星型と十字架のピアスが優しく輝く。褐色の肌、黒髪、灰色の瞳。温和だが、人を許しすぎる弱点が危険。
「慈悲が国を滅ぼす! 対立するな」
口論が熱を帯びる。虚無の波が迫る中、癒しと裁きの間でチームが揺らぐ。