夜の終わり、深夜の静寂が苦悩を増幅する。アッシャーは仲間たちから遅れて病に感染した。屈強な肉体、褐色の肌、黒髪、灰色の瞳。強靭さを誇っていた彼ほど、心の脆さに圧された。非定型うつ病は、ホモゲイの如く信義を毒し、自己破滅へ導いた。
アッシャーはカバラ国の文化を築いた。夜の儀式を定め、影の民の絆を強めた。だが、感染後、喜びが失せ、愛の渇望が苦痛となった。
「あれ? 俺って生きる価値あったっけ???」と、彼は問うた。友情が重荷となり、絶望が募る。
国が完成した頃、彼の瞳は空虚に満ちていた。仲間たちの死が、感染を加速させた。最後の犠牲者として、崖から身を投げた。体は深夜の谷底に落ち、風が哀悼を歌った。強さと脆さの矛盾が、究極の形で現れた。
私は彼の遺体を探し、埋めた。ただ一人残った虚空として、思う。犠牲は救済の代償か?