目を閉じて、温かい陽の光を感じた私は、これまでの日々を思い返した。
何だか感動系の音色でで溢れているみたいな曲が流れるような気持ちになる。
特に特別なこともない、平凡な時間を過ごしていた。
ただ勉強が苦手で、音楽や話すことが好きな、そうゆう子どもだったと思う。
病気になって、余命を聞かされて、自分でその後の結末を選んだ。
ただ過ぎていく日々に、いつもの場所で、君と出会った。
本当に不思議な人で、優しくて、よく笑うのに、いつも悩んでいるのがよく出ている。
出会ったおかげで変わったことがあった。
生きている今も、死の先へ思うことも、
私の話も、歌も、気持ちも聞いて、全部私が一番求めていたことをしてくれた人。
私が16年生きてきた中で、一番鮮明な時間だった。
どんな時でも、君の事を思うようになった。
君はどれだけ私の人生に影響を与えたのだろう。
だから私は、希望を持とうと思った。
君と春を迎えてみたかった。
君の声が、音が響いてまた思った。
この冬が、一番綺麗だった。
