へっぽこ魔女と天才魔女のヒミツがヤバすぎた件〜1・山小屋に隠されたナゾ〜

だから私はありあに魔法を教えてる。他の人から見たら私たちは奇異の存在だ。良からぬ言動もよくしてしまう。だからそんな時には魔

法を使わないといけない。過去に戻ったり記憶を消したりして。それはこの世界の摂理を曲げ、悲しみに溢れることだとしても。そうし

ないと私たちは生きていけないから。両親はいない。二人暮らしで兄弟も他にいない。でも私が孤独を感じることはない。冷たいかもし

れないけれど私はそう言うふうに出来ているから。私は前世でも今でもよく「無感情な美少女」と評された。それ以外の評をもらえな

い。前世でもう少し長らく生きていたら「無感情な中年女性」とでも評されただろう。別にそれが悲しいことだと思えない。世間体が悪

いだけだ。私にはどうでもいい。