これまで瀬織を守ってきたのは母だったかもしれない。
だからこそもう、私は無能だなんて嘆かない。
お姉ちゃんとして瀬織を守ってみせる、と私は空を仰いで母に感謝の想いを送った。
水がサラサラと流れる音がして水龍の手元を見ると、先に手渡した弓は水をまとって新たな武器となる。
瑠璃色の弓幹(ゆがら)はしなやかに美しく、弦は透きとおるような一本の光として輝いていた。
おそるおそる瀬織が弓を手に取れば、弓幹がキラキラと水光の揺れを映しこむ。
「キレイ……」
涙ぐみ、瀬織は水龍に頭をたれる。
ようやく報われた姿に、私も感極まって嬉し涙がこぼれていた。
涙が落ちつくと、ゴッと強い風が巻き起こり、目の前に二つの影が現れる。
「な……んだ?」
「うひょー!? びっくりした~!!」
「静芽さん! 遊磨さん!」
風の中から静芽と遊磨が現れ、私と瀬織は困惑する。
「菊里? えっ……なんで」
「しーずめっ!」
「うわっ!?」
風龍が静芽に飛びついて、今までのうっぷんを晴らそうとポカポカ頭を叩きだす。
「もぉー! 鈴里が剣を返してくれなかったから、約束が破れるとこだったじゃん!」
「いてっ! なんだよお前……!」
理不尽にポカポカと叩かれ、静芽は風龍を睨みつける。
すぐにそれが”風龍”であることを理解し、口をつぐんだ。
この場には巫女しか入れない。
静芽と遊磨が現れたとなると、水龍と風龍がこの場に招いたということだ。
これからが本題。関係するものを集めて、裁きを見届けるよう覚悟を持て、と言われているのと遜色はない。
「さて、ではケジメをつけましょうか」
だからこそもう、私は無能だなんて嘆かない。
お姉ちゃんとして瀬織を守ってみせる、と私は空を仰いで母に感謝の想いを送った。
水がサラサラと流れる音がして水龍の手元を見ると、先に手渡した弓は水をまとって新たな武器となる。
瑠璃色の弓幹(ゆがら)はしなやかに美しく、弦は透きとおるような一本の光として輝いていた。
おそるおそる瀬織が弓を手に取れば、弓幹がキラキラと水光の揺れを映しこむ。
「キレイ……」
涙ぐみ、瀬織は水龍に頭をたれる。
ようやく報われた姿に、私も感極まって嬉し涙がこぼれていた。
涙が落ちつくと、ゴッと強い風が巻き起こり、目の前に二つの影が現れる。
「な……んだ?」
「うひょー!? びっくりした~!!」
「静芽さん! 遊磨さん!」
風の中から静芽と遊磨が現れ、私と瀬織は困惑する。
「菊里? えっ……なんで」
「しーずめっ!」
「うわっ!?」
風龍が静芽に飛びついて、今までのうっぷんを晴らそうとポカポカ頭を叩きだす。
「もぉー! 鈴里が剣を返してくれなかったから、約束が破れるとこだったじゃん!」
「いてっ! なんだよお前……!」
理不尽にポカポカと叩かれ、静芽は風龍を睨みつける。
すぐにそれが”風龍”であることを理解し、口をつぐんだ。
この場には巫女しか入れない。
静芽と遊磨が現れたとなると、水龍と風龍がこの場に招いたということだ。
これからが本題。関係するものを集めて、裁きを見届けるよう覚悟を持て、と言われているのと遜色はない。
「さて、ではケジメをつけましょうか」



