「とりあえずこれ解いて。先週の漢字テスト。僕は満点とったけど、答え修正テープで消しといたから」
「ちょくちょく自慢するのやめてくんない?」
みんなが帰った放課後、僕は玲央の前の席に腰を降ろして用意していたプリントを渡した。
「いいから解く」
プリントに爪を立てる。
「はーい」
鞄をとってきて、玲央の前の席の机に置く。
「羽叶ごめん、これしか解けない」
「は?」
【彼を⬜︎⬜︎する声が会場に響いた】しか書けていない。
「応援って、中学で習う漢字だぞ? それだけしか覚えてないのか? あーもうわかった。これやるから、赤シートで隠して練習して。漢字はそれで何とかなるだろ」
鞄から漢字ドリルと赤シートを取り出して、玲央に渡す。
「え、あ、ありがとう。でもそれじゃあ羽叶が勉強できない」
「お前の漢字ドリル貸して。答え覚えてるから、それで勉強できる」
「あ、そっか」
渡された漢字ドリルを開いてみると、全部空白だった。
「勉強しろ馬鹿」
漢字ドリルで玲央の頭を叩く。
「いった?」
「これから毎日、放課後にテスト範囲の漢字のチェック問題出すから。今から言う範囲をちゃんと覚える」
「わかりました、羽叶先生!」
玲央が八重歯を出して笑う。
「ふざけない」
僕が睨むと、玲央は口を尖らせる。不機嫌そうだ。
「ちえっ。大真面目なのになぁ」
どこかだ。
「嘘言うな。はぁ、英単語帳は今ある? 今日英語の授業なかったから持ってない?」
「あ、探す! あった!」
机の中から出すな。思わず眉間にしわを寄せる。
「今日から置き勉禁止。重かったら僕も持って帰るの手伝うから、家でも勉強すること」
ため息をついてしまう。僕とやっていることが違いすぎる。これは骨が折れそうだ。
「えー鬼! 悪魔!」
玲央が声を上げる。とても嫌そうだ。
「お前が赤点回避するにはそれくらいしないとだろ。暗記系覚えたって、国語取れて二十点だからな? あと十点足りないんだよ! だから英語の文法、社会の年数問題、国語の文章問題、数学の公式、物理と科学の公式は最低限わかるようにさせる」
「わかりやした!」
びしっと敬礼をしてくる。
「ハハ。だからふざける暇があったら勉強する!」
突然の行動に驚いて、笑いながら突っ込んでしまう。変な奴だな。
「お、羽叶の笑った顔初めて見た。いつもそういう顔してればいいのにな。そのメガネって度入ってる?」
「入ってる。目は本当に悪い。僕、自分の席だとこれ取ったら黒板の文字見えない」
玲央が目を見開く。
「それは破滅的に悪いな? コンタクトにすればいいのに」
「怖いだろ。目が傷つきそうで」
玲央がなれなれしく肩を触ってくる。
「えー。なぁ、メガネ一瞬取っていい?そこの文字読んでとか言わないから。顔見たいだけ。ついでにマスクも」
僕は思わず拳を握りしめる。
「嫌だ」
「えーなんで? 良いじゃん!」
勢いよく肩を叩いてくる。何も知らないからこそ腹が立つ。
「っ、僕の顔女っぽいんだよ。だから前に目が良かった時、僕……女の子かと思われて、ナンパされて」
「ええ? ごめん! もう二度と言わない!」
慌てて玲央は両手を合わせて謝ってくる。
「ん、いいよ」
玲央が悪い訳じゃない。昔のことを引きずって、いつまでもコンタクトにしない僕が悪いんだ。
「羽叶、もう限界。ごめん」
英単語帳に書いてある単語を赤シートで隠して、意味を元にスペルを書かせていたら、玲央はそう声を上げた。
「まだ解き始めて十五分だけど。もうこのページ、書けるスペルない?」
「ない!」
自信満々に言うな。少しは悩め。
「はぁ。六点。まぁ二点だった漢字よりマシだけど、こっちもだいぶ悪いな」
二十点満点中二点と六点って、逆にすごいな。逆になんで正解した単語や漢字は覚えていたんだ。
「とりあえずこれから朝と放課後に1回ずつまたテストするから、単語と漢字は復習して。英文法と現代文はワーク解けるようになればある程度は点取れると思うから、次はそれやるか」
「わかった!」
玲央が勢いよく頷く。声の印象と顔だけは良いんだよな。
「もう六時だな。今日はここまで」
玲央が解いている現代文のワークを回収して、丸つけをする。
「……空欄ばっかだな。玲央、まさかワーク解いてるふりしてスマホいじってたとは言わないよな?」
「違うって! 国語嫌いなんだよ、マジで。この時の筆者の気持ちを考えろなんて言われてもぜんぜんわかんない!」
声がでかい。
「ああ、それは国語嫌いがよく言うことだな。そう。筆者の気持ちなんて、本人しかわからないんだよ」
玲央が僕の顔を覗き込む。
「じゃあこれ正解ねぇじゃん!」
「本当はな。でも正解はある。じゃあどうやってそれを作っていると思う?」
玲央が首をかしげる。
「え、教科書を読んで予測を立てて……あっ、これ答え教科書にあんの?」
飲み込みが早い。思わず口元が綻ぶ。
「そ。国語は答えかヒントが絶対に教科書にある。だからテスト中は、わからなくなったらとにかく文章を読んで。漢字の読み書きの問題は速攻で終わらせて、とにかく文章問題に集中して。僕はいつもそうしてる」
うんうんと玲央は頷く。
「そういうことかぁ。ちょっとスッキリした。解けるかも!」
「じゃあ明日の朝の勉強会までに、このワーク解いて空欄全部埋めてきて。よろしく。あ、答えは覚えようとするなよ」
「え、全部って」
「テスト範囲全て。ざっと三十問だな。ちなみにこの四問は間違ってるからやり直し」
国語のワークを指で叩く。
玲央が肩を落とす。
「鬼! 何時間かかると思ってんだよ!」
耳元で叫ばれた。素直すぎてうざい。
「授業中に寝ているお前が悪い」
うっと、バツが悪そうに玲央はうめく。
「羽叶、これから俺の家で勉強教えてくれない?」
そうくるか。
「別にいいけど、九時までで」
「さっすが羽叶!」
腕を組んできた。
「はいはい」
ゆっくりと腕をどかしながら僕は頷く。
**
玲央は家に着くと、すぐに自分の靴を脱いだ。
玲央の家は新宿駅の近場にあった。学校は新宿駅から歩いて十五分だから、程よく近い。
アパートの二◯五号室で、二階の一番端っこらしい。
「いいな。学校近くて。行きやすそう」
階段を上がったところで、辺りを見回しながら呟く。前にいた玲央が足を止める。
「え? 羽叶遠い?」
「うん。僕、私立の進学校落ちて高校来たから。結果わかる前に一人暮らしの方が気楽でしょって、親が近くのマンション契約してくれて、だから三駅くらい先なんだよこっから」
玲央が目を丸くする。
「めっずらし! テストむずかった?」
「……いや、前日勉強のしすぎで体調崩した。深夜までしてたから」
玲央が声をあげて笑う。
「フハハ! なんだその理由。超ウケる!」
面白すぎたのか、腹を抱えている。
「だよな。母さんにも『なんで、模試もA判定だったのに』って叫ばれた」
塾に何十万も払って行かせてもらっていたのに、金無駄にしたんだよな。それなのに契約したマンションがもったいないからって、住んでいたところは契約を解除して、三人で新しいところに住もうって言ってくれた。
「おもろすぎ。意外と本番弱いんだ?」
「いやそうじゃないと思う。学校のテストではいつも調子悪くないし。ただ……不眠症で。夜になると時々、ナンパのこと思い出して眠れなくなるんだよ。その日もそうで、気を紛らわすために勉強してた」
玲央が近づいてくる。
「じゃあ夜、不安になったら電話してきて。寝れるまで話そうぜ? 電話で勉強教えてもらうんでもいいからさ」
確かに、それなら寝れそう。
「玲央の負担にならないなら」
「ならない。むしろ友達と夜更かしなんて中学以来で嬉しい! 楽しみだなぁ」
八重歯を出してニヤニヤ笑っている。
「あ、毎日は多分かけないから。寝れる日もあるし」
「りょーかい! 覚えとく」
そう言ってから、玲央は家のドアを開けた。 靴を脱いで、そのまま家に足を踏み入れる。
「お邪魔します」
軽くお辞儀をして、僕は中に入った。
シーンと静まり返っていて、物音が全然しない。
「今は人いない?」
「いないよ。父さんは医者で、母さんは看護師だから。あと兄貴が一人いるけど、今はたぶん大学でバスケしてる」
めちゃくちゃ頭の良い家庭だな。どおりで呑み込みが早いわけだ。
「お前最初からちゃんと勉強しろよ」
頭に手を当てて僕は呟く。
「してたよ。中学までは」
は? なんだよ、それ。「本当だよなー」って軽く流してくるかと思ったのに、急に泣きそうな顔をしている。
「どういう意味?」
「……さぁ。何でしょう」
すぐに笑顔に戻って、玲央は首をかしげる。元気なのかよ。心配して損した。
むかついたので、僕はつい玲央から目を背けた。
「あっ、怒った? ごめんごめん!」
「いーよ。玲央の部屋どこ?」
「こっち!」
僕の手を引きながら、玲央は廊下の突き当たりに向かう。
犬の尻尾がお尻に生えていそうなくらい、ルンルンとはしゃいでいるように見える。子供すぎるだろ。
「ちょくちょく自慢するのやめてくんない?」
みんなが帰った放課後、僕は玲央の前の席に腰を降ろして用意していたプリントを渡した。
「いいから解く」
プリントに爪を立てる。
「はーい」
鞄をとってきて、玲央の前の席の机に置く。
「羽叶ごめん、これしか解けない」
「は?」
【彼を⬜︎⬜︎する声が会場に響いた】しか書けていない。
「応援って、中学で習う漢字だぞ? それだけしか覚えてないのか? あーもうわかった。これやるから、赤シートで隠して練習して。漢字はそれで何とかなるだろ」
鞄から漢字ドリルと赤シートを取り出して、玲央に渡す。
「え、あ、ありがとう。でもそれじゃあ羽叶が勉強できない」
「お前の漢字ドリル貸して。答え覚えてるから、それで勉強できる」
「あ、そっか」
渡された漢字ドリルを開いてみると、全部空白だった。
「勉強しろ馬鹿」
漢字ドリルで玲央の頭を叩く。
「いった?」
「これから毎日、放課後にテスト範囲の漢字のチェック問題出すから。今から言う範囲をちゃんと覚える」
「わかりました、羽叶先生!」
玲央が八重歯を出して笑う。
「ふざけない」
僕が睨むと、玲央は口を尖らせる。不機嫌そうだ。
「ちえっ。大真面目なのになぁ」
どこかだ。
「嘘言うな。はぁ、英単語帳は今ある? 今日英語の授業なかったから持ってない?」
「あ、探す! あった!」
机の中から出すな。思わず眉間にしわを寄せる。
「今日から置き勉禁止。重かったら僕も持って帰るの手伝うから、家でも勉強すること」
ため息をついてしまう。僕とやっていることが違いすぎる。これは骨が折れそうだ。
「えー鬼! 悪魔!」
玲央が声を上げる。とても嫌そうだ。
「お前が赤点回避するにはそれくらいしないとだろ。暗記系覚えたって、国語取れて二十点だからな? あと十点足りないんだよ! だから英語の文法、社会の年数問題、国語の文章問題、数学の公式、物理と科学の公式は最低限わかるようにさせる」
「わかりやした!」
びしっと敬礼をしてくる。
「ハハ。だからふざける暇があったら勉強する!」
突然の行動に驚いて、笑いながら突っ込んでしまう。変な奴だな。
「お、羽叶の笑った顔初めて見た。いつもそういう顔してればいいのにな。そのメガネって度入ってる?」
「入ってる。目は本当に悪い。僕、自分の席だとこれ取ったら黒板の文字見えない」
玲央が目を見開く。
「それは破滅的に悪いな? コンタクトにすればいいのに」
「怖いだろ。目が傷つきそうで」
玲央がなれなれしく肩を触ってくる。
「えー。なぁ、メガネ一瞬取っていい?そこの文字読んでとか言わないから。顔見たいだけ。ついでにマスクも」
僕は思わず拳を握りしめる。
「嫌だ」
「えーなんで? 良いじゃん!」
勢いよく肩を叩いてくる。何も知らないからこそ腹が立つ。
「っ、僕の顔女っぽいんだよ。だから前に目が良かった時、僕……女の子かと思われて、ナンパされて」
「ええ? ごめん! もう二度と言わない!」
慌てて玲央は両手を合わせて謝ってくる。
「ん、いいよ」
玲央が悪い訳じゃない。昔のことを引きずって、いつまでもコンタクトにしない僕が悪いんだ。
「羽叶、もう限界。ごめん」
英単語帳に書いてある単語を赤シートで隠して、意味を元にスペルを書かせていたら、玲央はそう声を上げた。
「まだ解き始めて十五分だけど。もうこのページ、書けるスペルない?」
「ない!」
自信満々に言うな。少しは悩め。
「はぁ。六点。まぁ二点だった漢字よりマシだけど、こっちもだいぶ悪いな」
二十点満点中二点と六点って、逆にすごいな。逆になんで正解した単語や漢字は覚えていたんだ。
「とりあえずこれから朝と放課後に1回ずつまたテストするから、単語と漢字は復習して。英文法と現代文はワーク解けるようになればある程度は点取れると思うから、次はそれやるか」
「わかった!」
玲央が勢いよく頷く。声の印象と顔だけは良いんだよな。
「もう六時だな。今日はここまで」
玲央が解いている現代文のワークを回収して、丸つけをする。
「……空欄ばっかだな。玲央、まさかワーク解いてるふりしてスマホいじってたとは言わないよな?」
「違うって! 国語嫌いなんだよ、マジで。この時の筆者の気持ちを考えろなんて言われてもぜんぜんわかんない!」
声がでかい。
「ああ、それは国語嫌いがよく言うことだな。そう。筆者の気持ちなんて、本人しかわからないんだよ」
玲央が僕の顔を覗き込む。
「じゃあこれ正解ねぇじゃん!」
「本当はな。でも正解はある。じゃあどうやってそれを作っていると思う?」
玲央が首をかしげる。
「え、教科書を読んで予測を立てて……あっ、これ答え教科書にあんの?」
飲み込みが早い。思わず口元が綻ぶ。
「そ。国語は答えかヒントが絶対に教科書にある。だからテスト中は、わからなくなったらとにかく文章を読んで。漢字の読み書きの問題は速攻で終わらせて、とにかく文章問題に集中して。僕はいつもそうしてる」
うんうんと玲央は頷く。
「そういうことかぁ。ちょっとスッキリした。解けるかも!」
「じゃあ明日の朝の勉強会までに、このワーク解いて空欄全部埋めてきて。よろしく。あ、答えは覚えようとするなよ」
「え、全部って」
「テスト範囲全て。ざっと三十問だな。ちなみにこの四問は間違ってるからやり直し」
国語のワークを指で叩く。
玲央が肩を落とす。
「鬼! 何時間かかると思ってんだよ!」
耳元で叫ばれた。素直すぎてうざい。
「授業中に寝ているお前が悪い」
うっと、バツが悪そうに玲央はうめく。
「羽叶、これから俺の家で勉強教えてくれない?」
そうくるか。
「別にいいけど、九時までで」
「さっすが羽叶!」
腕を組んできた。
「はいはい」
ゆっくりと腕をどかしながら僕は頷く。
**
玲央は家に着くと、すぐに自分の靴を脱いだ。
玲央の家は新宿駅の近場にあった。学校は新宿駅から歩いて十五分だから、程よく近い。
アパートの二◯五号室で、二階の一番端っこらしい。
「いいな。学校近くて。行きやすそう」
階段を上がったところで、辺りを見回しながら呟く。前にいた玲央が足を止める。
「え? 羽叶遠い?」
「うん。僕、私立の進学校落ちて高校来たから。結果わかる前に一人暮らしの方が気楽でしょって、親が近くのマンション契約してくれて、だから三駅くらい先なんだよこっから」
玲央が目を丸くする。
「めっずらし! テストむずかった?」
「……いや、前日勉強のしすぎで体調崩した。深夜までしてたから」
玲央が声をあげて笑う。
「フハハ! なんだその理由。超ウケる!」
面白すぎたのか、腹を抱えている。
「だよな。母さんにも『なんで、模試もA判定だったのに』って叫ばれた」
塾に何十万も払って行かせてもらっていたのに、金無駄にしたんだよな。それなのに契約したマンションがもったいないからって、住んでいたところは契約を解除して、三人で新しいところに住もうって言ってくれた。
「おもろすぎ。意外と本番弱いんだ?」
「いやそうじゃないと思う。学校のテストではいつも調子悪くないし。ただ……不眠症で。夜になると時々、ナンパのこと思い出して眠れなくなるんだよ。その日もそうで、気を紛らわすために勉強してた」
玲央が近づいてくる。
「じゃあ夜、不安になったら電話してきて。寝れるまで話そうぜ? 電話で勉強教えてもらうんでもいいからさ」
確かに、それなら寝れそう。
「玲央の負担にならないなら」
「ならない。むしろ友達と夜更かしなんて中学以来で嬉しい! 楽しみだなぁ」
八重歯を出してニヤニヤ笑っている。
「あ、毎日は多分かけないから。寝れる日もあるし」
「りょーかい! 覚えとく」
そう言ってから、玲央は家のドアを開けた。 靴を脱いで、そのまま家に足を踏み入れる。
「お邪魔します」
軽くお辞儀をして、僕は中に入った。
シーンと静まり返っていて、物音が全然しない。
「今は人いない?」
「いないよ。父さんは医者で、母さんは看護師だから。あと兄貴が一人いるけど、今はたぶん大学でバスケしてる」
めちゃくちゃ頭の良い家庭だな。どおりで呑み込みが早いわけだ。
「お前最初からちゃんと勉強しろよ」
頭に手を当てて僕は呟く。
「してたよ。中学までは」
は? なんだよ、それ。「本当だよなー」って軽く流してくるかと思ったのに、急に泣きそうな顔をしている。
「どういう意味?」
「……さぁ。何でしょう」
すぐに笑顔に戻って、玲央は首をかしげる。元気なのかよ。心配して損した。
むかついたので、僕はつい玲央から目を背けた。
「あっ、怒った? ごめんごめん!」
「いーよ。玲央の部屋どこ?」
「こっち!」
僕の手を引きながら、玲央は廊下の突き当たりに向かう。
犬の尻尾がお尻に生えていそうなくらい、ルンルンとはしゃいでいるように見える。子供すぎるだろ。



