「やめて!」

両耳を両手でふさぎ、ミーシャは部屋を出た。


「ミーシャ・・・・・・・・!!!」

オリファーの声が聞こえた気がしたけれど、構わない。


走る走る走る走る走る走る・・・・・・・・・
ひたすらに。

見張りのいない裏口から足音を忍ばせて城から出た。