分かる。何かが心の中で、体の中で、渦巻いていると言うことが。
紅い感情と濁った気持ち。

何かが、体の中でぶつかり合っている_____

そんな感情を抱きながら、ベッドに伏せる。
辛い、苦しい。

「変、ね・・・この頃、体調が・・・っう」

つぶやきかけて、ミーシャは慌てて口元を押さえた。
洗面所に走り込み、何度か乾いた音が響いたあと、ぐったりと椅子に腰を下ろした。

「風邪でもひいているのかしら・・・?」

違う。何かが、体の中で・・・ぶつかり合ってる・・・

「食欲もないし。それに、このぶつかり合っているような感覚・・・まさか・・・!?」

ミーシャはそっと自身の腹部に手を当てる。
何も感じない。ふくらみもない。冷たいけれど、内側はすごく熱い。

何かが宿っている。きっと、自分の中で生きている・・・!