「約束だよ」

 赤い髪の少女が、青い髪の少女へ言った。

 二人は小学校の幼馴染みだった。
 だが赤い髪の少女は遠くへ引っ越すことになった。

「遠くに行っても、私は君には会いたいからね」

 だからこそ約束した。

「私と君の夢は同じだったよね」

 二人が仲良くなった理由。
 それは同じ夢を持っていたから。

「──だから、世界一の魔法大学で会おうぜ」

 二人は小指を重ね合わせた。

 やがて六年の月日が経つ。