そんなカオス? な空気が流れる中で俺の出番……主張timeの時間がやってきた。借り物競争があったとはいえ、自分の気持ちをぶちまける一世一代の大勝負である事に変わりはない。俺そもそも自分の意見はっきり言うタイプじゃないから。
「次だぞ」
「おう、忍」
竜輝よりも大きなごつごつとした手で背中をぽんと叩かれた俺は、3歩ほど前に出る。
大きく息を吸って、胸の中のクローゼットの扉を全開にして、竜輝への気持ちを丸ごと引っ張り出した。
「俺、桜井蓮也は……田中竜輝の事が好きです!」
これくらいの大きな声なら、アイツの耳にもちゃんと届いているはずだ。と感じた瞬間、俺から見て左中央の最前列に竜輝の姿が見える。
(かしこまってんな、竜輝のくせに)
俺は幼稚園の頃から振り返りながら、竜輝へ気持ちをぶつけていく。それはまるで竜輝という名のゴールポストにサッカーボールをぶちこむ感じ。
別の中学へ進学した時に虚無感やネガティブな感情を抱いた事も話した。これは俺の勝手な思い違いではあるんだけど、ここも隠さず伝えないと言葉に誠意がこもらない。
「……最後に締めると、うっとおしくてかわいくて好きなやつ。それが俺にとっての竜輝。俺で良かったら付き合ってください!」
頭をさげる。視界に映り込むのはグラウンドの黄色と茶色交じりの砂だけ。人間は誰もいない。
「れんくん」
本来ならこうして近くからは聞こえないはずの声が聞こえてきたので、確かめるようにして頭をゆっくりとあげた。
「竜輝」
「れんくんの気持ち、受け止めたよ」
「次だぞ」
「おう、忍」
竜輝よりも大きなごつごつとした手で背中をぽんと叩かれた俺は、3歩ほど前に出る。
大きく息を吸って、胸の中のクローゼットの扉を全開にして、竜輝への気持ちを丸ごと引っ張り出した。
「俺、桜井蓮也は……田中竜輝の事が好きです!」
これくらいの大きな声なら、アイツの耳にもちゃんと届いているはずだ。と感じた瞬間、俺から見て左中央の最前列に竜輝の姿が見える。
(かしこまってんな、竜輝のくせに)
俺は幼稚園の頃から振り返りながら、竜輝へ気持ちをぶつけていく。それはまるで竜輝という名のゴールポストにサッカーボールをぶちこむ感じ。
別の中学へ進学した時に虚無感やネガティブな感情を抱いた事も話した。これは俺の勝手な思い違いではあるんだけど、ここも隠さず伝えないと言葉に誠意がこもらない。
「……最後に締めると、うっとおしくてかわいくて好きなやつ。それが俺にとっての竜輝。俺で良かったら付き合ってください!」
頭をさげる。視界に映り込むのはグラウンドの黄色と茶色交じりの砂だけ。人間は誰もいない。
「れんくん」
本来ならこうして近くからは聞こえないはずの声が聞こえてきたので、確かめるようにして頭をゆっくりとあげた。
「竜輝」
「れんくんの気持ち、受け止めたよ」



