人気者なワンコ系年下幼馴染が今日もうっとおしい、けど……。

 このタイミングで予鈴が鳴った。俺達2人は敢えてちんたら足を動かしながら教室に戻る。
 よし、今日は絶対にアイツに告白しなければと、拳を握りしめて気持ちを昂らせた。

◇ ◇ ◇
 
 ぎらつきはじめた太陽の下で体育祭が始まり、予定通りの日程でプログラムが進んでいく。竜輝のクラスの出し物はチアダンスで彼はなんとセンターのポジションに立ってダンスを踊っていた。しかもパーティー用のアフロヘアのかつらもつけて。

「きゃああああ田中君かわいいいい!」

 もうこの時の女子共の歓声と言ったら。まぁ~じでうるさかったぜ……。思い出すだけでげんなりする。
 だけど借り物競争と主張timeが近づいてきているのを感じるたらドキドキが止まらなくなるので、今はなるべく考えないようにしているのであった。

「おい、蓮也」
「忍、どこ行ってたんだ?」

 忍と友人2人が後ろから来て、座っている俺の左肩にぽんと手を置いた。忍の手には大きなフランクフルトソーセージが握られている。ああ、そういや今日はバザーの屋台も来てんのか。

「蓮也これ食え。腹が減っては~ってやつ」
「さんきゅ」

 落とさないように気を付けながら受け取ると、いきおいよくかぶりつく。その瞬間肉汁が口内であふれ出して、一部が俺のズボンの上に滴り落ちた。
 でもそれがどうでもよくなるくらい塩気の効いた味が食欲を掻き立てる。