「あ~りゅうくんの話よ」
おいおい、言っちゃったよ……。母親に別に言わなくても、と言おうとしたけどやめておく。
「まあ、何があったかは聞かない方がいいな」
「うん……その方がいいよ、おとん」
「あの子にもあの子なりの考えがあると思うぞ。何かあったんならまずはしっかり話し合え」
対話は重要だからな。と脱いだジャケットを椅子にかけながら語る父親に俺はわかった……。と小さな声で返す。
「職場でもそうだ。しっかり向き合って話さないと特に今どきの子には伝わらん」
「まあ、だって。蓮也」
「お、おう……」
「っし、飯食うか。仕事が忙しいせいでおやつも食ったのに腹が減ってたまらん」
夕食後。俺は改めて竜輝が抱えてた感情について考えていた。だって忍から聞かされるまで知らなかった事が、全部詰まってる。
俺は何にも知らなかった癖に、俺は竜輝なんて知るかよ。とか考えちゃって勝手に虚無感に襲われてたんだ。
「アイツ……俺から距離を取りたくて、別の中学へいったのか……」
バカだ。なんでその気持ちをくみ取れなかったんだ。俺は……俺はアイツの事が好きなのに。せっかく竜輝は忍からのアドバイスを得て、また俺の所へ来てくれたのに俺はアイツを遠ざけようとしている。
「バカだ……俺は。どうしようもなくバカだ」
竜輝を傷つけようなんて望んでないのにこうやって傷つけようとしている。ダメだ。心の中でどうしようか。俺はどうすべきなのかを考えたら、さっき両親から言われた言葉が脳内で何度も繰り返し再生された。
「対話、か……」
確かに母親の言う通り、このまま竜輝と距離を置き続けていたらもう後戻りできないんじゃないかと思ってしまう。
竜輝が好きなのに、竜輝と疎遠になるなんて本末転倒もいいとこじゃないか?
「やっぱり、面と向かって話さなくちゃいけないよな」
とはいえあの1軍女子共も気になる。いやそいつらは無視が一番なんだろうけどさ。でも心の中でそいつらの存在が引っかかってて取れない。
結局ひとりで結論が出せなかった俺は思い切って忍に電話してみる事にした。
おいおい、言っちゃったよ……。母親に別に言わなくても、と言おうとしたけどやめておく。
「まあ、何があったかは聞かない方がいいな」
「うん……その方がいいよ、おとん」
「あの子にもあの子なりの考えがあると思うぞ。何かあったんならまずはしっかり話し合え」
対話は重要だからな。と脱いだジャケットを椅子にかけながら語る父親に俺はわかった……。と小さな声で返す。
「職場でもそうだ。しっかり向き合って話さないと特に今どきの子には伝わらん」
「まあ、だって。蓮也」
「お、おう……」
「っし、飯食うか。仕事が忙しいせいでおやつも食ったのに腹が減ってたまらん」
夕食後。俺は改めて竜輝が抱えてた感情について考えていた。だって忍から聞かされるまで知らなかった事が、全部詰まってる。
俺は何にも知らなかった癖に、俺は竜輝なんて知るかよ。とか考えちゃって勝手に虚無感に襲われてたんだ。
「アイツ……俺から距離を取りたくて、別の中学へいったのか……」
バカだ。なんでその気持ちをくみ取れなかったんだ。俺は……俺はアイツの事が好きなのに。せっかく竜輝は忍からのアドバイスを得て、また俺の所へ来てくれたのに俺はアイツを遠ざけようとしている。
「バカだ……俺は。どうしようもなくバカだ」
竜輝を傷つけようなんて望んでないのにこうやって傷つけようとしている。ダメだ。心の中でどうしようか。俺はどうすべきなのかを考えたら、さっき両親から言われた言葉が脳内で何度も繰り返し再生された。
「対話、か……」
確かに母親の言う通り、このまま竜輝と距離を置き続けていたらもう後戻りできないんじゃないかと思ってしまう。
竜輝が好きなのに、竜輝と疎遠になるなんて本末転倒もいいとこじゃないか?
「やっぱり、面と向かって話さなくちゃいけないよな」
とはいえあの1軍女子共も気になる。いやそいつらは無視が一番なんだろうけどさ。でも心の中でそいつらの存在が引っかかってて取れない。
結局ひとりで結論が出せなかった俺は思い切って忍に電話してみる事にした。



