人気者なワンコ系年下幼馴染が今日もうっとおしい、けど……。

「クソでか感情が更にクソでかになってるじゃねえか」

 開口一番忍からそう指摘された俺は何にも反論できなかった。

「そうだな……」
「……もう言っても言い頃合いかもだから、竜輝の中学の時の話、するか」
「中学の時の話?」
「アイツからは内緒にしてくれって言われてるけど、話すよ。ここ今ちょうどうっとおしいのいないし」

 気が付けば1軍女子共や他の生徒は別々の場所で食事を取っているのか、教室には俺らを含めて5人くらいしかいなかった。食堂はやってないのにどこで飯食ってんだろ。

「話、か」
「うん。聞いてくれ」

 忍が話した内容をまとめる。
 中学1年の竜輝は、当時部長だった忍と同じ寮部屋だったので仲良くしてもらっていたらしい。双方打ち解けた頃合いで竜輝はある事を忍にカミングアウトした。

 ――おれには好きな人がいるんです。その人は男で、れんくんって言うんだけど……男の人を好きになるのっておかしいですか?
 ――周りからはおかしいって言われて、それでれんくんとは距離を置いた方がいいって思って、ここの中学に来たんです。

「今も変わっていなければ、竜輝はお前の事が好きだ」

 は? うそだろ。竜輝、今の俺と全く同じじゃねえか……同じ壁にぶつかってたんじゃねえか。俺、知らなかったよ……。

「それで忍はなんて」
「俺ははっきり言った。おかしくなんかないって」