人気者なワンコ系年下幼馴染が今日もうっとおしい、けど……。

◇ ◇ ◇

「そういや今日蓮也は弁当か?」

 昼休み。俺が学生カバンから弁当を用意していると忍が声を掛けてきた。

「うん、そう」
「まじか。今日食堂掃除してるからやってないんだって。だから俺も持って来た」

 忍が斜め掛けタイプのでかくて黒いエナメルバッグから取り出したのは、黄色い薄手の風呂敷に包まれた箱型の何かだった。

「……デカくね?」
「仕方ねえだろ、足りねんだから」

 忍が箱型の何かを机に置くと、ずしっと重量を感じる音が机から聞こえて来る。いやいや、スケールが違い過ぎるなと感じている中で風呂敷が解かれると、箱型の正体が判明する。

「た、タッパー?」

 箱型の正体はでっかいタッパー3つだった。下段のタッパーにはぎっしり詰まった白ご飯が、中団のタッパーはご飯の上にのりが敷かれその上にコロッケとか揚げ物などが乗ってるのり弁当、上段のタッパーには鶏肉と根菜の煮っころがしや野菜炒めに焼かれた肉類なんかが入ったおかずだけがぎゅうぎゅうに詰められている。

「え? いや、え? お前これ全部ひとりで食うの?」
「これだけじゃねえぞ」

 更に忍はエナメルバッグからコンビニで販売しているサラダチキンを取ってタッパータワーの右横に置く。