「今日のホームルームは体育祭の出し物決めるぞ〜」
1時間目はまるまるホームルーム。俺の高校での体育祭は種目とは別にクラスごとにダンスだったり歌を歌ったりする出し物も催される。
「ダンスしよ!」
1軍女子達はダンスだよなぁ。どうせSNSでバズってるやつだろ?
興味ないので意味もなく廊下に目を向ける。
「蓮也、どうすんだ? 確か借り物競争の後かぁ」
「忍は?」
「俺は別になんでもいい」
「じゃ、俺もだな」
その時、忍がにやりと口角を挙げて笑ったように見えた。
「俺、いい事考えたんだけど!」
忍が右手を挙げてアピールする。
「思っている事を大声で叫ぶ!」
はあ? 叫ぶ? なんだそりゃ。
「吉川君、それ何〜?」
案の定他の生徒達も頭にはてなマークが浮かび上がっているようだ。
「皆、これ見てほしい」
忍が真剣な表情でズボンの左ポケットからスマホを取り出すと画面を前に向けた。
「これ……知ってる?」
スマホに映し出されたのは、学生が御立ち台に立ち、目の前にいる他の生徒に向けて大声で秘密や愚痴をカミングアウトするというある番組の企画ものだった。
1時間目はまるまるホームルーム。俺の高校での体育祭は種目とは別にクラスごとにダンスだったり歌を歌ったりする出し物も催される。
「ダンスしよ!」
1軍女子達はダンスだよなぁ。どうせSNSでバズってるやつだろ?
興味ないので意味もなく廊下に目を向ける。
「蓮也、どうすんだ? 確か借り物競争の後かぁ」
「忍は?」
「俺は別になんでもいい」
「じゃ、俺もだな」
その時、忍がにやりと口角を挙げて笑ったように見えた。
「俺、いい事考えたんだけど!」
忍が右手を挙げてアピールする。
「思っている事を大声で叫ぶ!」
はあ? 叫ぶ? なんだそりゃ。
「吉川君、それ何〜?」
案の定他の生徒達も頭にはてなマークが浮かび上がっているようだ。
「皆、これ見てほしい」
忍が真剣な表情でズボンの左ポケットからスマホを取り出すと画面を前に向けた。
「これ……知ってる?」
スマホに映し出されたのは、学生が御立ち台に立ち、目の前にいる他の生徒に向けて大声で秘密や愚痴をカミングアウトするというある番組の企画ものだった。



