朝。結局いつもとそんなに変わらない時間に起床した俺は弁当を作る為に冷凍庫からグラタンとフライドポテトを取り出していると、インターホンが鳴る。
「は〜い」
母親が玄関に向かってすぐ、リビングに竜輝がずかずかと上がり込んできた。今日も竜輝はイケメンで、元気なのが見て取れる。
「れんくん、今からご飯?」
「うん。朝飯と弁当作ってる」
「おれも手伝っていい!?」
「その……すまん。先に学校行ってくれないか?」
胸が痛い。でもそうした方がいいんだと己に言い聞かせる。
竜輝から視線を外ししながら、グラタンを2つ取り出してレンジに入れた。
「なんで?」
「今日はひとりでいきたい」
「蓮也、りゅうくんと一緒に行ってやりなさいよ」
「うるせぇっ……!」
母親からの言葉に苛立った俺は、意図しないで声を荒げてしまった。
これはまずい。竜輝を傷つけたいわけじゃないのに。ごめん。と言うと母親はどうしたのよ。と心配する声を発する。
「もしかして忙しいから? りゅうくんどうする、まだ時間かかりそうだけど」
「あ……」
竜輝が返答に困っているのが、彼を見なくてもよくわかってしまう。
グラタンをレンジで温め終えた直後、彼のスマホが鳴った。
「あっ、はい! 行きます!」
どうやら部員の誰かから朝練間に合わなくなるぞと言われたのだろう。じゃあ! と竜輝は言い残してバタバタと去っていった。
「は〜い」
母親が玄関に向かってすぐ、リビングに竜輝がずかずかと上がり込んできた。今日も竜輝はイケメンで、元気なのが見て取れる。
「れんくん、今からご飯?」
「うん。朝飯と弁当作ってる」
「おれも手伝っていい!?」
「その……すまん。先に学校行ってくれないか?」
胸が痛い。でもそうした方がいいんだと己に言い聞かせる。
竜輝から視線を外ししながら、グラタンを2つ取り出してレンジに入れた。
「なんで?」
「今日はひとりでいきたい」
「蓮也、りゅうくんと一緒に行ってやりなさいよ」
「うるせぇっ……!」
母親からの言葉に苛立った俺は、意図しないで声を荒げてしまった。
これはまずい。竜輝を傷つけたいわけじゃないのに。ごめん。と言うと母親はどうしたのよ。と心配する声を発する。
「もしかして忙しいから? りゅうくんどうする、まだ時間かかりそうだけど」
「あ……」
竜輝が返答に困っているのが、彼を見なくてもよくわかってしまう。
グラタンをレンジで温め終えた直後、彼のスマホが鳴った。
「あっ、はい! 行きます!」
どうやら部員の誰かから朝練間に合わなくなるぞと言われたのだろう。じゃあ! と竜輝は言い残してバタバタと去っていった。



