人気者なワンコ系年下幼馴染が今日もうっとおしい、けど……。

「どのクラスにもリーダー的な女子いるじゃん? そいつらからめちゃくちゃ絞られたみたいで」
「えげつな……鬼かよ」
「私の方が竜輝に相応しいと考えてるやつばっかで嫌になる」 

 マジで女子怖い。近づきたくねぇ。

「で、お前はどうしたいんだよ?」
「どうしたいって……」
「アイツらに俺がガツンと言ってやってもいいけど」
「それはいい。俺は……竜輝とは距離を置く」

 これはあくまで俺の問題だと思うし、俺が竜輝から離れたら全部丸く収まるんだ。
 それにいつかまた竜輝は俺の元から旅立って行くかもしれないという、疑いと諦めの気持ちがより強くなる。

「わかった」
「忍」
「後悔はするなよ……」

 弱々しくなった忍の声を聞いた俺は、うん……。と元気のない返事をしてしまう。
 電話を切った俺はスマホを勉強机の上において、充電器に繋いだ。

「これで良いんだ……。明日からはアイツとは別の時間に学校行こう」

 窓からは真っ暗な夜の帳が不気味な程に降りている。上の方を見ると、小さな光がポツポツと淋しげにしていた。