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 食堂の右端の席で飯を食っている間、竜輝が来るかなと思ってたけどこなかった。また今度は別の誰かに告白されてるのかもしれない。

「蓮也、なんか心ここにあらずって感じに見えるけど」

 俺の真向かいに座る忍が山盛りの野菜コロッケをかじりながら、俺をまじまじと見つめている。

「ああ……」

 忍に言おうとしたけど、胃のあたりで言おうとしている言葉がつっかえて出てこない。なので申し訳ないけどなんでもない。と言った。

「お前なんか隠してる?」

 お見通しのようだ。でもここは食堂。人が大勢いる場所では言いづらい。

「帰ってからレインで送るわ」
「言いづらいやつ?」
「うん」

 悶々とした感情を抱えたままあっという間に時間が過ぎ、夜。バイトを終えた俺は改めて忍にメッセージを送信する。内容としては女子から竜輝に近づくなと言われた事だけにとどめた。

「お、返信来た」

 もっと遅くなるかなと思っていたら、送信して1分くらいで忍からのメッセージが届いた。ばちばち言っていてうるさい心臓の上に左手を置いて、彼のメッセージを読む。