◇ ◇ ◇
病院はそこまで混んではおらず、案外すんなりと診察室に呼ばれた。中年男性の医者からは周りで風邪とか流行っていないか? と聞かれたけど特にそんな事はない。
「そういえば3年になったんだっけ?」
「はい、そうです」
「そっか。じゃあ知恵熱……とか環境が変わったストレス、なんかかもしれないなあ。季節の変わり目ってのもあるし」
ストレスって……十分に心当たりがあるのだが。なんだか俺の大事な所の周りをざくざくと突かれている気分になる。あれだ、外堀を埋めるって事か?
「風邪ではなさそうですか?」
母親からの問いに対し、医者は勿論その可能性もある。とだけ伝える。
「とりあえずは解熱剤などのお薬出しておきます。4日分出しておきますからしっかり飲んでくださいね」
「はい、わかりました」
「熱が下がらなかったらまた来てください。血液検査しますから」
げ、採血かあ……俺あんまり好きじゃねえんだよな。でも薬飲んだら下がるだろう。俺が言うのもなんだが多分知恵熱だろうし。
病院と薬局から戻った俺は母親が見ている横で薬を飲み、再び自室のベッドで横になった。
「ああ、スマホ……」
スマホの電源を付けると、竜輝からメッセージが届いているという表示が映し出された。
病院はそこまで混んではおらず、案外すんなりと診察室に呼ばれた。中年男性の医者からは周りで風邪とか流行っていないか? と聞かれたけど特にそんな事はない。
「そういえば3年になったんだっけ?」
「はい、そうです」
「そっか。じゃあ知恵熱……とか環境が変わったストレス、なんかかもしれないなあ。季節の変わり目ってのもあるし」
ストレスって……十分に心当たりがあるのだが。なんだか俺の大事な所の周りをざくざくと突かれている気分になる。あれだ、外堀を埋めるって事か?
「風邪ではなさそうですか?」
母親からの問いに対し、医者は勿論その可能性もある。とだけ伝える。
「とりあえずは解熱剤などのお薬出しておきます。4日分出しておきますからしっかり飲んでくださいね」
「はい、わかりました」
「熱が下がらなかったらまた来てください。血液検査しますから」
げ、採血かあ……俺あんまり好きじゃねえんだよな。でも薬飲んだら下がるだろう。俺が言うのもなんだが多分知恵熱だろうし。
病院と薬局から戻った俺は母親が見ている横で薬を飲み、再び自室のベッドで横になった。
「ああ、スマホ……」
スマホの電源を付けると、竜輝からメッセージが届いているという表示が映し出された。



