人気者なワンコ系年下幼馴染が今日もうっとおしい、けど……。

 そうだ。これはもう竜輝が口をつけてるやつだ。でもまだ余ってるから捨てるのはもったいない……。という事で1階の自販機でお茶を購入し、そっちを飲む事にする。

「はあ……」

 お茶は冷たいはずなのに、俺の全身はまだ熱を持ったままだ。こんなに恥ずかしさを感じた事、これまであったっけ?

「……最後までした方がよかったんだろうか」

 このタイミングでギブアップして逃げてしまったのは最悪だったかもしれないという考えを思いついた瞬間、苦しさに似た何かが俺の身体を縛って来たような気がした。

「ううううううう~……」

 声にならないうめき声が出てしまう。気が付いた忍がどうかしたか? と声を掛けてくれるけどこんなの忍に言えるわけがねえ。

「大丈夫。大丈夫だから……」
「いや大丈夫には見えないけど」

 ですよねえ! でも言えないんだよお! 男とキスしそうになったけど逃げてきたとか言えねえ!

「すまん……その……お前の気持ちは理解できるんだが、聞かないでくれ……」