人気者なワンコ系年下幼馴染が今日もうっとおしい、けど……。

「れんくん!」
「うわぁ?!」

 まさかの竜輝の登場に、俺は思わず弁当箱をひっくり返してしまいそうになった。

「探したんだよ! ここにいたんだ……」
「探してくれたのか」
「当たり前じゃん! お昼くらいは一緒が良いのに~」

 探したというワードからして少なくとも俺の優先順位は高いままなんだな。それなら安心できる……ちょっとだけ……。

「まあ座れよ」
「うん。れんくんも今日はお弁当なんだね。美味しそうじゃん」
「俺が作った」
「えマジで?!」

 予想外と言わんばかりの竜輝の反応に、まあレンチンしたやつばっかりだけど……。と自嘲気味の笑みを浮かべながら教えてやるとそれでもすごいよ~! といつも通りなうっとおしいくらいのうるささで返された。

「今度れんくんにお弁当作ってもらおうかなあ」

 いやいや、俺はそんなでっけえタッパーに収まる弁当なんか作れねえよ。

「れんくんが作った弁当食べたら俺、1日頑張れる気がする」
「そうか?」
「そうだよ! だからお願い~今度作ってみてよ~!」

 タッパー弁当を置いて両手を合わせ、祈るようなポーズを取っている竜輝。ここまでおねだりされたら断るのは無理だ。