人気者なワンコ系年下幼馴染が今日もうっとおしい、けど……。

「どうした? なんか露骨に元気なさそうだけど」
「う~ん……」

 体育館の真ん中付近まで到達すると、忍から大丈夫かともう一度声を掛けてくれた。けどこの身体で体育なんて無理かも。

「……忍、保健室連れてって」
「お、おう。わかった」

 さぼろう。なんか竜輝の事しか今は考えられない。
 ありがたい事に忍は保健室までおぶってくれて、道中何があったとかそこまで深堀してくる事はなかった。

「桜井君、どうかしたの?」
「ああ、ちょっとしんどいです」

 俺の母親と同い年位のおばさんな保健室の先生から、症状を書く紙と体温計を手渡される。うわ、熱が出なかったらさぼりとバレてしまうじゃねえか……。
 出来れば37度くらいの熱がありますようにとお祈りしながら体温を測る。

「37.0ジャストか」