「ええ~いじわる! てか桜井君は竜輝君と仲いい癖に!」
「なんでだよ!」
「だって吉川君、竜輝君が教えてくれなかったらどうするの?!」
「それは竜輝の自由だろ」
そうだそうだ。それはおまえらじゃなくて竜輝に決定権がある。
「わかった……」
結局諦めたのか他を当たりに行くのかわからないものの、女子2人はなんとか引き下がってくれた。
「はあ……」
忍のため息に反応した俺は大丈夫か? と声を掛ける。忍はもうこれ何回目だよ……と苦笑いを浮かべた。
「中学の時もそうだったけど、高校でもこれとはなあ……」
「まあなあ……」
聞けば、竜輝目当てでサッカー部に入部してこようとする女子がめちゃくちゃ増えたようで、彼女達からも竜輝の連絡先の交換や、グッズ・ラブレターを渡すようにせがまれているそうだ。
「サッカー部って男子女子どっちもだよな」
「そう。女子サッカーの方は入部者そんなにって感じ」
「って事は男子の方のマネージャー志望が多いって事か」
「そゆこと」
うちの高校のサッカー部は男子サッカーと女子サッカーで分かれている。女子の方は全国大会常連のチームで、精鋭達が揃っている。だから竜輝目当てでの新規入部はしづらいのかもなと想像した。
更には竜輝目当ての男子入部希望者もわりといるそうで。
「俺はさ、竜輝目当てのやつらは断ってるんだけどさ……」
「うへえ……大変だなあ」
サッカーが好きで、部の為に頑張れる女子を求めてるのに竜輝目当てで来られるのは困る。と忍は愚痴を漏らした。
こいつが愚痴を吐くのは珍しい気がする。相当参ってるんだろうか。
「なんでだよ!」
「だって吉川君、竜輝君が教えてくれなかったらどうするの?!」
「それは竜輝の自由だろ」
そうだそうだ。それはおまえらじゃなくて竜輝に決定権がある。
「わかった……」
結局諦めたのか他を当たりに行くのかわからないものの、女子2人はなんとか引き下がってくれた。
「はあ……」
忍のため息に反応した俺は大丈夫か? と声を掛ける。忍はもうこれ何回目だよ……と苦笑いを浮かべた。
「中学の時もそうだったけど、高校でもこれとはなあ……」
「まあなあ……」
聞けば、竜輝目当てでサッカー部に入部してこようとする女子がめちゃくちゃ増えたようで、彼女達からも竜輝の連絡先の交換や、グッズ・ラブレターを渡すようにせがまれているそうだ。
「サッカー部って男子女子どっちもだよな」
「そう。女子サッカーの方は入部者そんなにって感じ」
「って事は男子の方のマネージャー志望が多いって事か」
「そゆこと」
うちの高校のサッカー部は男子サッカーと女子サッカーで分かれている。女子の方は全国大会常連のチームで、精鋭達が揃っている。だから竜輝目当てでの新規入部はしづらいのかもなと想像した。
更には竜輝目当ての男子入部希望者もわりといるそうで。
「俺はさ、竜輝目当てのやつらは断ってるんだけどさ……」
「うへえ……大変だなあ」
サッカーが好きで、部の為に頑張れる女子を求めてるのに竜輝目当てで来られるのは困る。と忍は愚痴を漏らした。
こいつが愚痴を吐くのは珍しい気がする。相当参ってるんだろうか。



