人気者なワンコ系年下幼馴染が今日もうっとおしい、けど……。

 げ。そこまで読まれてたとは……。

「気のせいだろ」
「嘘つくな」

 だめだった。ここは正直に言うしかないか。だけど話は長くなるのは目に見えているから、生物の授業が終わった後でもいいかと尋ねると構わないとの了承を得た。

「うっすら察してはいたけどなんかあるんだな……」
「まあ、はい……」
「言える範囲でいいぞ。言いたくない事があれば言わなくていい」
「サンキューな」

 忍は根掘り葉掘り聞こうとはしないタイプだから助かる。けどどうせお見通しなんだろうから全部言った方がいいかもなあ。などと考えながら教室の机から生物の教科書とノートと筆箱を取り出して、実験室へと向かった。
 
 ◇ ◇ ◇ 

「なるほどな。大体わかった」

 生物の授業が終わった後、俺は忍と人気が少ない駐輪場へ移動して、竜輝との過去と彼へ抱いている感情を打ち明けた。

「まあひとつくくりにすれば関わりたくないって事でいいか?」
「まあ、そうなるな」
「でも嫌われたくはないと」
「うん……」

 首を右に傾けさせて腕組みをする忍。俺も後頭部を掻きながら、この冷たくなった空気を和らげる為に意味のないうわごとを言う。
 だってそうでもしないと、身体が縮こまってしまいそうだからだ。