人気者なワンコ系年下幼馴染が今日もうっとおしい、けど……。

「バイトかぁ……おれもバイトした方がいいのかなぁ」

 竜輝よ、やめた方がいいと思う。だってモテるから接客がすごい事になりそうだから。
 まあ、お店の売上には貢献できそうだけど。

「竜輝、お前ん家お金ない感じ?」

 忍からの問いに対し、竜輝は軽く横に首を振る。

「いや、そんな事はないっす。親からそんな話された事は1回もないんで」
「じゃあ、今は焦らなくてもいいと思う」
「そうすか?」
「ああ。サッカーに集中出来るならいいと思うぞ」

 恐ろしい位に忍のアシストっぷりが的確で、嬉しさを感じている自分がいる。
 すまんな竜輝。今の俺は出来ればアンタとは関わりたくないんだ……。そもそもあの時からのネガティブな感情は今も残っているし、今のお前の姿と中身のギャップに精神が持ちそうになさそうだから……。

 食事を終えた後、俺達はお皿をトレイに乗せたまま返却台に返す。その間も竜輝は返すものもないくせに俺の後ろのポジションをキープしていた。

「れんくん、次移動?」
「そ、生物の授業だから」
「さみしくなるなぁ」

 あからさまに眉を八の字に下げて構ってアピールしているように見えるのだが。
 おいおいなんて声をかければいいんだよ? 

「竜輝、さみしいのか?」
「うん、やっぱりれんくんと一緒にいると落ち着くからさ」
「そりゃあどぅも」