人気者なワンコ系年下幼馴染が今日もうっとおしい、けど……。

 でもさっさと食わねぇと唐揚げ定食が勿体ないので、なるべく竜輝と目を合わさずに黙々と食べる。
 ああ、唐揚げの衣がちょうど良い柔らかさで食べやすい。味わいもショウガとニンニクがパンチを効かせているのでごはんが進む。

「れんくんお腹空いてる?」

 頼む、せめて話しかけるのは食べ終えてからにしてくれないだろうか?

「竜輝、蓮也は腹減ってんだよ」
「忍さん」
「さっさと食わねぇと次は移動だからな」

 忍ナイスアシスト。竜輝の事がよぎったらそっちに精神持ってかれて食事どころじゃなくなりそうだからマジで助かった。

 と言う具合でなんとか激ウマな唐揚げ定食を食べ終えると、竜輝が待ってました! と言わんばかりにれんくんさぁと話しかけてきた。

「部活は何してるの?」
「してない」

 俺は部活動はしていない。その代わりにバイトはしてる。
 バイト先は某世界的に有名なファーストフード店で、仕事内容は接客がメインだ。

「へぇ、バイトしてるんだ」
「竜輝のオカンから聞いてなかった?」
「ううん、初めて知ったよ。バイト楽しい?」

 竜輝の目がちょっとだけ光を増したような気がした。