未来未定

てかこの学校、部活とかあるんだ。
文芸部って言ってたな。
私が趣味で書いてる携帯小説とかのレベルでも、文芸部入れたりするのかな。

せっかく入学したんだし、学校は何とか取りきるとして、通うためになにか趣味みたいなものになれば、通いやすくはあるのよね。

部活に入るのもありか。

そう思っていたら、いつの間にか点呼の時間で、先生に名前聞かれてた。

「そろそろ始まるから、携帯の電源を切るか通知OFFにしておくようにね」

そう言われ、ミュートボタンを押す。

交流会の流れ。
部活紹介、生徒会紹介、生徒会長挨拶、カレー作り。

………キャンプかって。
まぁご飯浮いたからいいや。


部活紹介が始まってぼけーっと見ていたら、さっきの先輩が壇上に上がってるのを見て、謎の親近感に駆られた。

「文芸部では、僕は小説書いてますが。他にも読書する人や趣味で読書感想文かいてる人もいます。この学校では結構部活入るのが、学校に来る目的になったりするので、オススメです。分からないことあったり聞きたいことあったら何時でも声掛けてください、恩田まで!」

隣の陽キャクラスでは、あの先輩かっこいいねって、ひそひそ話が前の方から聞こえてくる。

ふーん。かっこいいんだ、……恩田千春だっけ。
名前からしてモテそう。

たしかに優しかったし。