[15] すれ違いの秋
9月になり、夏の熱気が落ち着くとともに、奈穂と良樹の間に流れる空気も変わっていった。
映画の編集作業が佳境に入り、良樹は毎日遅くまで作業に没頭する。
一方で、奈穂のミュージカルも本番が近づき、練習時間はさらに増えていた。
お互い忙しくなり、気づけば学校でも話す機会が減っていた。
📱 奈穂:お疲れ!映画の編集どう?
📱 良樹:順調。でも、まだ終わらない
📱 奈穂:無理しないでね!
📱 良樹:お前こそ
それだけの会話。
以前はもっと話していたのに、今はたった数行のメッセージで済ませてしまう。
(……何か、変わってしまった)
そんなことを考えながらも、言葉にはできなかった。
9月になり、夏の熱気が落ち着くとともに、奈穂と良樹の間に流れる空気も変わっていった。
映画の編集作業が佳境に入り、良樹は毎日遅くまで作業に没頭する。
一方で、奈穂のミュージカルも本番が近づき、練習時間はさらに増えていた。
お互い忙しくなり、気づけば学校でも話す機会が減っていた。
📱 奈穂:お疲れ!映画の編集どう?
📱 良樹:順調。でも、まだ終わらない
📱 奈穂:無理しないでね!
📱 良樹:お前こそ
それだけの会話。
以前はもっと話していたのに、今はたった数行のメッセージで済ませてしまう。
(……何か、変わってしまった)
そんなことを考えながらも、言葉にはできなかった。



