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「ねー、ゆーり。」
「ん?何。」
その日1日振り回されに振り回された。
まず駅近くにあるボウリングから始まってその後、電車を乗り継いで海に行って幼い子供みたいに砂の城作った。
そして最後はジェラート屋に行ってアイスを食べた。
この統一感のない振り回しはなんなのか。
めちゃくちゃ謎だったが、逆らえるわけもなく一緒に遊んだ。
まぁ、1人でいるよりいい気分転換になった気もするが。
そして、今、そろそろお墓に行くからと季威と別れようとした時だった。
「いつまで……ゆーりは、あれが自分のせいだって考え続けるの?どれだけ自分で自分に傷をつければ気がすむの?」
「……っ!!」
耳にまで響くようにドクンッと心臓が嫌な音を立てた。
「……あれは、ゆーりのせいじゃないんだよ。」
……ッ、なんっで……こいつに断言されるんだよ……っ!!
目の前にフラッシュバックするのは、あの日のこと。
……そう、あれは事故だ。
「違う、俺のせい。」
……違う。あれは、全て俺のせいだ。
あの人たちは被害者で、俺は、加害者だ。
もう……俺は、あの人たちを親だと呼ぶ資格はない。
贖罪のために生きなければならない。
忘れなければならない。
……何より、あの人たちの子どもとしてあの人たちの隣に立って幸せを味わっていた日々を忘れたい。
ほんとは、遊ぶ資格なんてないんだよ……っ。


